ダメな自分を変えたい人が知っておくべきこと②〜心理編

前回の記事「ダメな自分を変えたい人が知っておくべきこと①〜肉体編」で、

  • 人間は「身体の心」と「魂の心」の2種類を持っていること
  • 「身体の心」の影響を受けやすいこと
  • 人の身体は物理法則的に楽に流れやすいこと

をお伝えしました。

くまたくん

人はどうしようもなく楽したい存在なんです!

人間である以上、身体を持っているので、疲れたりしんどかったりした時に楽をしたくなるのは当たり前のこと。

前回の記事で、あなたが弱かったり悪かったりするんじゃないよということを伝えたかった。

 

今回はその心理編です!

自分を責めてしまいがちの人は、個人ではなく人間としての思考の傾向性を知りましょう。

今よりちょっとでも冷静に自分を見れるようになりますように。。。

 

心の声「損したくない!」「今のままがいい!」

人間は非合理的な存在

この心理編の記事で1番理解いただきたいこと。

それは人はとっても非合理的な存在なんだよということ。

 

前回の記事では「身体は楽したいんだ」ということを説明しました。

それに対し、損をしたくないし、変化したくないのが人間の心です。

2017年にノーベル経済学賞を受賞した「行動経済学」という、心理学と融合した経済学がこのことを解き明かしました。

 

これまでの経済学は、人は合理的で必ず自分の得する選択をとるという前提で考えられてきました。

 

くまたくん

確かに、ボクも何か買い物をしたりするときは、自分にとって合理的で無駄なく理にかなった必要なものを考え、当たり前だけど「これは役に立つ!これは良い!」と思ったものを選んで購入していると思う。

 

しかし、実際の経済を見ると人の選択は、実に非合理的。

合理性もなければ自己利益にならない選択だらけです。

 

合理的な買い物をしているつもりのボクだって、

ついつい買いたくもないものを買ってしまって家で

「いらない買い物しちゃった〜」とうなだれることもあります。

 

ボクはそういうのが人間臭くて好きなんですけどね笑

 

そんな非合理な人間の行動は、これまでの経済学の「人は合理的な意思決定をする」という前提を矛盾させます。

人間心理を起点とした行動経済学の始まりはそんな矛盾性を追求するところにありました。

 

現状維持バイアスと損失回避

経済学の矛盾を解き明かすために、行動経済学は人間の非合理性の正体に迫りました。

その正体の1つが

  • 現状維持バイアス
  • 損失回避

聞きなれない言葉でわかりにくいかもしれませんが、

要は、人はできるだけ今を変えたくないし、特よりも損をしないように考える生き物だということです。

つまり、経済は理性ではなく、感情で動いているということです。

くまたくん

いや待て!ボクは合理的に考えるし、自分が得するように選択してるよ!

という人もいるでしょう。

 

そんな人も「なるほど…」とうなる具体例があります。

これから2つの質問をするので、一緒に考えてみてください。

 

①:現状維持バイアスを知ろう

「4つの箱のうち、1つが当たりです。どれか1つだけ選んでください」

くまたくん

なるほど、、、じゃあ①番にしようかな!

 

「選びましたね。ではここで1つだけハズレを教えます。④番はハズレです。

「今なら別の番号の箱に変更できますがしますか?」

くまたくん

え?…うーん、いや、最初に決めた①番のままでいこう!

「ではここで③番もハズレです」

「最後にもう一度聞きます。何番を選びますか?」

くまたくん

いや!もういいよ!①番のまま!最初の直感が大事!!!

「はい。あたりは②番でした〜」

くまたくん

ぐばぁぁぁっぁぁあぁっぁぁぁぁ!!!!

 

 

これが現状維持バイアスです。

 

この質問、実は合理的に考えると最後は②番を選ぶしかないんです。

②番を選べた人はボクより合理的かもしれません。笑

 

箱が4つだと分かりにくいですが、

宝くじで考えたらイメージしやすいかもしれません。

10000番までのくじがあって、

あなたが1を選んだとします。

そのくじが先ほどのように2〜9999まではハズレですと教えてもらった時、

あなたの選んだ1番と残った10000番のくじの当たりの確率は最後に残った10000番のくじの方が高いです。

くまたくん

確率的に考えて最初の10000通りのくじからあなたが最初に選んだくじが大当たりなことってありますか?10000分の1の確率ですよそれ

確率は0ではないにしても、1番最初の時点で選んだくじの確率は10000分の1なわけです。

10000通りから選んだ1番最初の選択よりも、

1つずつハズレを教えてもらって残ったものの方が当たりの確率がでかいと思いませんか??

 

でかいと思える人は数学的を理解しているか、数学的な感覚に長けています。

数学的には確率は残ったものに乗っかるからです。

 

先ほどの箱の質問だとこんな感じ。

だから合理的に考えれば、確率としては②番を選ぶのがベスト。

しかし、最後にボクは自分の直感に従いました。

合理的に考えようともせずに、自分の選んだことはきっと正しい!と理由をつけて現状の選択を変えないことを正当化をする人間の心理的な作用。

これが現状維持バイアスです。

 

 

②:損失回避を知ろう

続いては損失回避にまつわる質問です。

「2つの選択肢のうちどちらか1つを選んでください。どちらを選びますか?」

  1. 今すぐ無条件に500万円もらう
  2. 賭けをして、勝ったら倍の1000万円もらえる。負けたら何ももらえない

くまたくん

え!?500万円もらえるの??そんなの①番!負けて0円なんてもったいないよ!

 

「では、選択肢を変えます。次の2つの選択肢のうちどちらか1つを選んでください。どちらを選びますか?」

  1. 無条件で500万円支払う
  2. 賭けをして、勝ったら支払いは0円。負けたら1000万円支払う

くまたくん

何このカイジみたいなゲスい展開…!!そんな無条件に500万円も失うなら、一か八かで支払いなしを選ぶよ!②番だ!!!

 

これが損失回避です。

自分にとって良いこと・プラスなことを迫られる時は自分にとって損なこと(リスク)を避けようとします。

逆に損につながるような選択を迫られる場合は、リスクを受け入れようとします。

 

ダイエットや美容の通販番組の最初に「このままだとこんなひどい未来が待っています」ってマイナスをイメージさせるのは、リスクを受け入れるように促してるんです。

 

人の心の傾向性なので、今回の2つの質問の回答が100%ボクのようになるとは限りません。

しかし「あるある!」「わかるわかる!」という共感はあったのではないでしょうか?

 

何度もお伝えしますが、人は変わりたくなし、損をしたくないんです。

そんな非合理的な存在がボクたち人間です。

 

だからなかなか変わらない自分をそんなに責めないであげて。

それがそれもむしろ当たり前なことなんだよって、ボクは伝えたいです。

 

まとめ
  • 人の心理に着目した行動経済学は人の非合理性を証明した。
  • 人の選択は「現状維持バイアス」と「損失回避」という心理的な影響を受けている

 

自分たちは生きた「歴史」

行動経済学から、人の心が選択の「非合理性」を生み出していることについて見てきました。

これはつまり、自分の意思ではなく、無意識な心の性質上の選択を自分たちはしているということです。

次にもっと大きな視点から、自分の選択が自分本来の意思とは関係ない部分からきていることについて説明します。

 

突然ですが、あなたという存在はお父さんとお母さんの遺伝子でできています。

遺伝子は親から子へと必ず受け継がれるもので、たくさんの情報がその中に刻み込まれています。

 

それは自分たちの親も同じで、親の親から、そのまた親からと遺伝子はたくさんの情報を刻みながら自分たちに受け継がれていくのです。

遺伝子の情報ってただ顔が似るとか、体質が遺伝するとかだけではないです。

これまで祖先が経験したこと、その時の感情、思考なんかも遺伝子には刻まれます。

その上でボクたちに受け継がれてくるんです。

くまたくん

つまり、ボクたちは間違いなく私という個人なんだけど、全てが私だけでできているのではないってこと

難しくなってきましたか?

これは自分と向き合う時に、これほど重要なことはないってくらいに重要なことです。

 

あなたが信じようが信じまいが、ボクは淡々と事実だけ伝えていくタイプなのですが、私の全てが私ではないということだけは深く考えて理解してほしいと強く思います。

このことが理解できると、自分の人生だけを見つめても答えは出ないことに気づけます。

 

 

自分たちは祖先の積み上げてきた歴史、死んだ人たちの上に存在しています。

自分という個人ですら、歴史を数珠繋ぎした「結果の存在」でしかない。

あくまで自分という存在が特別な存在であることは間違いないです。

だけども自分という存在の全てがあなたそのものではないってことだけ考えてみてください。

 

歴史を見てみると

ほんの数百年前まで、人が人を殺すことは当たり前でした。

ほんの数十年前まで、女性が家庭を守ることが当たり前でした。

ほんの数十年前まで、食事を食べたくても食べられないことが当たり前でした。

 

今では普通じゃないと言われていることが、数十年数百年さかのぼって考えると当たり前なことでいっぱいです。

 

逆に

数千年も前から人は人を嫉妬し、恨み、憎んでもきました。

浮気をし、人を陥れ、争いをしてきました。

もちろん、数千年前から人は人を愛してきたし、人のために心を尽くしてきました。

 

数千年数万年前の祖先も今の自分たちと変わらないものを持っていました。

 

自分の中にある祖先の遺伝子は一人一人の中に良いものも悪いもの残っています。

その上で個の集まりである社会は大きく変化し、より良い環境を作り上げてきました。

歴史は点ではなく、線です。

積み上げていかなければより良くなりません。

点でしかないとすれば、単細胞生物のアメーバみたいに同じものしか生まれません

点でしかないとすれば、歴史を作ってきた死に行く人たちは、死んだその時点で私たちには何も関係のない存在になります。

そんなことはないですよね?

私たちは感覚的に死んだ人たちからもたくさんの影響を受けていることを知っています。

それが歴史が線である証拠なんです。

自分たちが歴史に大きく影響を受けている証拠なんです。

 

今自分たちの生きている世界が昔と比べればはるかに生きやすくなっているのは、祖先の残してきたものを自分たちが受け継いでいるからです。

ただし、生きにくいのもまた、祖先の歴史が現代にまで続いてしまっていることに他なりません。

くまたくん

「歴史は繰り返される」とはまさにこのこと!

 

これまでの人類の叡智は文化的、社会的、そして遺伝子的にも自分たちに大きく影響しています。

あなたは全てあなたで構成されているのではなく、たくさんの人たちの心・魂、その歴史に影響を受けているんです。

 

歴史とは、死んだ人たちの魂の連鎖であり、それを受けて今を生きる私たちは「生きた歴史」です。

 

ダメな自分を変えたいなら個人史から抜け出そう

ここまで心の傾向性として、

今のままでいたい、変わりたくないという現状維持バイアスがあること

特をするより何より、損をしたくないという損失回避があること

をお伝えしました。

 

もっと大きな視点では自分は歴史を受け継いで生まれた存在であり、歴史に大きな影響を受けていることをお伝えしました。

 

こういうところから考えてみると、「自分はダメなんだ」と言っているその「自分」は思いの外自分ではないのかもしれません。

 

心の影響や歴史影響を受けて楽になろうとする、現状維持をしようとすること自体は責めるものではありません。

しかし「人間として生きるのに、それではいけない!」と奮起する成長欲求、自分の人格を高めようとする志こそ魂の声であり、自分の本当の思いです。

 

くまたくん

この自分の本当の声をしっかり聞いてあげることが自分を大切にすること!

そして大切にしてあげるためには、身体の心についても理解し、心の傾向性も理解し、歴史に影響を受けていることも理解する必要があります。

 

つまり、自分自身のこれまでの人生経験・個人史だけで自分を考えないということです。

 

自分なんてダメだという前に、

人間について調べてみましょう。

歴史を勉強してみましょう。

 

大きなことを理解していくなかで、あなた自身に対する見方が変わってくるはずです。

自分自身をもっと正しくみてあげようね。

 

 

そんじゃ、お疲れしたで!

 

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